青年海外協力隊の平成22年度第4次隊員として、2011年3月から2013年3月までアフリカのガーナに派遣されています。ガーナの真ん中ら辺にあるのどかな田舎の高校で、コンピュータの授業を担当しています。
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ガーナその255
ニワトリの鳴き声と庭をホウキで掃く音で起こされる、
いつもと変わらないJukwaの朝。
せっかく私と同職種でおんなじ高校のICT教師の配属先までやって来たということで、
まずはちょっと高校内を見て回ることに。
ガーナの学校は基本どこもそうですけど、緑が多くて、不安定な土地に建ってますよね。
略称は「JUKSEC」なんですね。
なんでも明日から20周年記念式典が行われるらしく、生徒がマーチングの練習をしてました。
ここがコンピュータラボの入口。
んで、中はこんな感じ。
このラボ、正直、私が今までガーナで見てきた中でダントツのハイ・クオリティです。
“nComputing”というソフトが各端末に入ってまして、
いわゆる「シンクライアント」化されているんですね。
これがホストコンピュータで、
一台につき一列、すなわち10台を管理しているんですって。
途上国でシンクライアント・・・考えもしませんでしたよ。
でも、管理もラクになるし、本体ユニットの場所取らなくても済むし、イイですよね。
ウチもそうすりゃ・・・って、無理だな。
たぶん「シンクライアント」とは何ぞや、から始めないとね。
ただ正直、宝の持ち腐れという気がしてならないんですよね・・・。
実はこの学校、ちょいとレベル的に高くないんですね。
ぶっちゃけ、かなりのお●鹿高校です。
ちなみにそんな学校に、なんで場違いなくらい良いコンピュータ環境が整っているのかと尋ねれば、
底辺高校にそれを入れることで、どれだけ彼らの学力が向上するかテストしたい、
という魂胆があるんだとか。
だから校内で生徒とすれ違っても、
普通に「中国人」を意味する差別用語で私たちを煽ってくるんですよ。
そりゃあ私もこれまでに、街中やステーション付近を歩いてて、
アジア人を馬鹿にするような発言は耳にタコが出来るくらい聞いてきましたよ。
ていうかこの国に住んでれば、それを感じない日は無いですよ。
でも、それでも、さすがに配属先の学校では無かった。
正確には配属された当初はあったけど、今は皆無。
それは私も「肌の色で区別するのは間違っている」と言い続けてきたし、
周りの先生たちも努力してくれたみたい。
それが、ここでは当たり前なんですよね。
正直、彼が不憫でならないというか、可哀想というか・・・。
ホント、誰が悪いんでしょうね。
まあ、元をただせばこの国の民度が低いのが悪いのでしょうけど・・・。
翌日に控えた式典の準備の関係で、今日は授業も無いらしく、
せっかくなのでS村隊員と仲良くお出かけすることに。
学校の正門からトロトロを拾って、向かったのが国立公園「Kakum National Park」。
この国の農村部は全て国立公園のような気がしないでもないですが、
とりあえず表のゲートで入場料1セディをお支払い。
その先のオフィスで受付。
色々オプションはあるのですが、
今回はオーソドックスに「Canopy Walk」というアトラクションのみを体験することに。
ちなみにJICAボランティアの証明書を提示すれば、
30セディが15セディにディスカウントされます。
「ここでガイドを待ってね」と書かれたゲートの前で、しばらく頭数が揃うのを待ってから、
いよいよ山歩きの開始。
途中、ガイドさんの説明を挟みながら、
さらに険しい山道を進むと、
掘っ建て小屋のような建物に到着。
これが「Canopy Walk」と呼ばれる、世界で唯一(らしい)の、
熱帯雨林にある空中散歩を楽しめる“吊り橋”のスタート地点です。
一度に多数は渡れないので、ちょっとずつ小分けにして歩き始めるのですが、
どうしても足がすくんでゆっくりしか動けないお客さんがいたり、
こうやって橋の真ん中でのんきに記念撮影してたりすると、
結局一ヶ所に固まっちゃったりするんですよね。
地上30mに架けられた橋ということもさることながら、
「この国」が管理しているということも加味すると、その怖さは何倍にも膨れ上がりますよね・・・。
しかし吊り橋に一歩足を踏み出した以上、もう後戻りは出来ないので、
とりあえずただひたすら前に進むのみ。
動画だとこんな感じ。
そんなこんなで、およそ30分の空中散歩は終了。
既に行ったことのある他の隊員が口を揃えて「カクムは期待する程じゃないよ」と言うので、
あえて期待せずに行ったんですけど、その分そこそこ楽しめましたよ。
ただ、これだけで15セディ、ボランティア割引が無けりゃ30セディですからね。
まあ、観光資源が著しく乏しい発展途上国ですからね。
“寄付”だと思って甘んじましょうよ。
再び険しい山道を下って、
遠足に来たっぽい子供たちとすれ違いつつ、
そして出口へ。
その後トロトロでケープコーストの市街に戻り、F田隊員と再合流。
続いて向かったのが、ケープコーストから10kmほど離れた「エルミナ」という都市。
こちらも海に面した、潮風が心地よい港町です。
魚市場なんかもあったりして。
料理隊員のF田隊員はここが御用達らしいですね。
その後、ここエルミナにも世界遺産「エルミナ城」があるということで、
ちょっくら観光に行こうと思ったのですが、
F田隊員もS村隊員も既に行ったことがあるということで、またしても一人で行くことに。
中はこんな感じ。
入口でガイドを付けるか聞かれたんですが、
昨日みたく途中で英語の解説について行けなくなっても申し訳ないので、
丁重にお断りして、ひとりで回ることにしました。
ちなみにこちらはJOCVカード提示で11セディの入場料が7セディになります。
隊員の方は、お見知りおきを。
こっちにも「男性奴隷用地下牢」がありますね。
「脱出艇への奴隷出口」
その出口から望むのは・・・
やはり大海原のみですね。
動画だとこんな感じ。
こちらは「女性奴隷用地下牢」の入口。
波打ち際に、揃えられた二足の靴・・・。
そして1時間余りの観光を終えて2人の元に再び戻ると、彼らの第一声は
「顔色真っ青だよ」
でした。
いや、別に霊感とか全く無いんですけど、
確かにここはなんか空気がオカシかったんですよ。
途中でお腹の調子が悪くなってトイレに駆け込んだし・・・。
撮った写真を見返してみても、やたらピンボケしたのが多いし・・・。
そりゃあココで数十万人が亡くなってるんですもんね・・・。
“出ない”ほうがおかしいですよね・・・。
続いてみんなで向かったのが、F田隊員推奨の、ガイドブックには載っていない「ジャゴ要塞」。
こういう隠れ家的存在の観光スポットを知ってるってのも、
地元で活動する隊員ならではですよね。
超急勾配の心臓破りの坂を上り切ると、
なんか物騒な大砲がお出迎え。
さらに高い所に登れば、
360度エルミナの街が一望できる絶景に出逢えます。
窓を開ければ、すぐそこに異国情緒ただよう街並みが広がっているわけですが、
よく考えればこの眺めも、どこからでも監視しやすいように、
丘の上にこの要塞をこしらえたからこそ見られるわけですもんね・・・。
いやはや、色々考えさせられる2日間の世界遺産ツアーでした。
そして苦労して上ってきた坂をあっという間に下り、
市街地を抜けて、
海沿いを歩き、
ギニア湾に沈む夕日とエルミナ城を背中いっぱいに受けて、
とある高級リゾートホテルへ。
改めてここのビーチから臨むエルミナ城と夕陽が、まあ見事で。
暮れなずむギニア湾を64倍速で再生すると、こんな感じ。
そして夕食は、シュリンプが食べ放題のビュッフェがあるということで、
期待に胸を膨らませてレストランに飛び込んだら・・・
「今日はありません」ですって。
ああ、歴史ある建物とかキレイな景色とかに見とれててすっかり忘れてたよ。
ここ、ガーナだったんだよな・・・。
いつもと変わらないJukwaの朝。
せっかく私と同職種でおんなじ高校のICT教師の配属先までやって来たということで、
まずはちょっと高校内を見て回ることに。
ガーナの学校は基本どこもそうですけど、緑が多くて、不安定な土地に建ってますよね。
略称は「JUKSEC」なんですね。
なんでも明日から20周年記念式典が行われるらしく、生徒がマーチングの練習をしてました。
ここがコンピュータラボの入口。
んで、中はこんな感じ。
このラボ、正直、私が今までガーナで見てきた中でダントツのハイ・クオリティです。
“nComputing”というソフトが各端末に入ってまして、
いわゆる「シンクライアント」化されているんですね。
これがホストコンピュータで、
一台につき一列、すなわち10台を管理しているんですって。
途上国でシンクライアント・・・考えもしませんでしたよ。
でも、管理もラクになるし、本体ユニットの場所取らなくても済むし、イイですよね。
ウチもそうすりゃ・・・って、無理だな。
たぶん「シンクライアント」とは何ぞや、から始めないとね。
ただ正直、宝の持ち腐れという気がしてならないんですよね・・・。
実はこの学校、ちょいとレベル的に高くないんですね。
ぶっちゃけ、かなりのお●鹿高校です。
ちなみにそんな学校に、なんで場違いなくらい良いコンピュータ環境が整っているのかと尋ねれば、
底辺高校にそれを入れることで、どれだけ彼らの学力が向上するかテストしたい、
という魂胆があるんだとか。
だから校内で生徒とすれ違っても、
普通に「中国人」を意味する差別用語で私たちを煽ってくるんですよ。
そりゃあ私もこれまでに、街中やステーション付近を歩いてて、
アジア人を馬鹿にするような発言は耳にタコが出来るくらい聞いてきましたよ。
ていうかこの国に住んでれば、それを感じない日は無いですよ。
でも、それでも、さすがに配属先の学校では無かった。
正確には配属された当初はあったけど、今は皆無。
それは私も「肌の色で区別するのは間違っている」と言い続けてきたし、
周りの先生たちも努力してくれたみたい。
それが、ここでは当たり前なんですよね。
正直、彼が不憫でならないというか、可哀想というか・・・。
ホント、誰が悪いんでしょうね。
まあ、元をただせばこの国の民度が低いのが悪いのでしょうけど・・・。
翌日に控えた式典の準備の関係で、今日は授業も無いらしく、
せっかくなのでS村隊員と仲良くお出かけすることに。
学校の正門からトロトロを拾って、向かったのが国立公園「Kakum National Park」。
この国の農村部は全て国立公園のような気がしないでもないですが、
とりあえず表のゲートで入場料1セディをお支払い。
その先のオフィスで受付。
色々オプションはあるのですが、
今回はオーソドックスに「Canopy Walk」というアトラクションのみを体験することに。
ちなみにJICAボランティアの証明書を提示すれば、
30セディが15セディにディスカウントされます。
「ここでガイドを待ってね」と書かれたゲートの前で、しばらく頭数が揃うのを待ってから、
いよいよ山歩きの開始。
途中、ガイドさんの説明を挟みながら、
さらに険しい山道を進むと、
掘っ建て小屋のような建物に到着。
これが「Canopy Walk」と呼ばれる、世界で唯一(らしい)の、
熱帯雨林にある空中散歩を楽しめる“吊り橋”のスタート地点です。
一度に多数は渡れないので、ちょっとずつ小分けにして歩き始めるのですが、
どうしても足がすくんでゆっくりしか動けないお客さんがいたり、
こうやって橋の真ん中でのんきに記念撮影してたりすると、
結局一ヶ所に固まっちゃったりするんですよね。
地上30mに架けられた橋ということもさることながら、
「この国」が管理しているということも加味すると、その怖さは何倍にも膨れ上がりますよね・・・。
しかし吊り橋に一歩足を踏み出した以上、もう後戻りは出来ないので、
とりあえずただひたすら前に進むのみ。
動画だとこんな感じ。
そんなこんなで、およそ30分の空中散歩は終了。
既に行ったことのある他の隊員が口を揃えて「カクムは期待する程じゃないよ」と言うので、
あえて期待せずに行ったんですけど、その分そこそこ楽しめましたよ。
ただ、これだけで15セディ、ボランティア割引が無けりゃ30セディですからね。
まあ、観光資源が著しく乏しい発展途上国ですからね。
“寄付”だと思って甘んじましょうよ。
再び険しい山道を下って、
遠足に来たっぽい子供たちとすれ違いつつ、
そして出口へ。
その後トロトロでケープコーストの市街に戻り、F田隊員と再合流。
続いて向かったのが、ケープコーストから10kmほど離れた「エルミナ」という都市。
こちらも海に面した、潮風が心地よい港町です。
魚市場なんかもあったりして。
料理隊員のF田隊員はここが御用達らしいですね。
その後、ここエルミナにも世界遺産「エルミナ城」があるということで、
ちょっくら観光に行こうと思ったのですが、
F田隊員もS村隊員も既に行ったことがあるということで、またしても一人で行くことに。
中はこんな感じ。
入口でガイドを付けるか聞かれたんですが、
昨日みたく途中で英語の解説について行けなくなっても申し訳ないので、
丁重にお断りして、ひとりで回ることにしました。
ちなみにこちらはJOCVカード提示で11セディの入場料が7セディになります。
隊員の方は、お見知りおきを。
こっちにも「男性奴隷用地下牢」がありますね。
「脱出艇への奴隷出口」
その出口から望むのは・・・
やはり大海原のみですね。
動画だとこんな感じ。
こちらは「女性奴隷用地下牢」の入口。
波打ち際に、揃えられた二足の靴・・・。
そして1時間余りの観光を終えて2人の元に再び戻ると、彼らの第一声は
「顔色真っ青だよ」
でした。
いや、別に霊感とか全く無いんですけど、
確かにここはなんか空気がオカシかったんですよ。
途中でお腹の調子が悪くなってトイレに駆け込んだし・・・。
撮った写真を見返してみても、やたらピンボケしたのが多いし・・・。
そりゃあココで数十万人が亡くなってるんですもんね・・・。
“出ない”ほうがおかしいですよね・・・。
続いてみんなで向かったのが、F田隊員推奨の、ガイドブックには載っていない「ジャゴ要塞」。
こういう隠れ家的存在の観光スポットを知ってるってのも、
地元で活動する隊員ならではですよね。
超急勾配の心臓破りの坂を上り切ると、
なんか物騒な大砲がお出迎え。
さらに高い所に登れば、
360度エルミナの街が一望できる絶景に出逢えます。
窓を開ければ、すぐそこに異国情緒ただよう街並みが広がっているわけですが、
よく考えればこの眺めも、どこからでも監視しやすいように、
丘の上にこの要塞をこしらえたからこそ見られるわけですもんね・・・。
いやはや、色々考えさせられる2日間の世界遺産ツアーでした。
そして苦労して上ってきた坂をあっという間に下り、
市街地を抜けて、
海沿いを歩き、
ギニア湾に沈む夕日とエルミナ城を背中いっぱいに受けて、
とある高級リゾートホテルへ。
改めてここのビーチから臨むエルミナ城と夕陽が、まあ見事で。
暮れなずむギニア湾を64倍速で再生すると、こんな感じ。
そして夕食は、シュリンプが食べ放題のビュッフェがあるということで、
期待に胸を膨らませてレストランに飛び込んだら・・・
「今日はありません」ですって。
ああ、歴史ある建物とかキレイな景色とかに見とれててすっかり忘れてたよ。
ここ、ガーナだったんだよな・・・。
by ito_akihiro
| 2011-12-09 23:59
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