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青年海外協力隊の平成22年度第4次隊員として、2011年3月から2013年3月までアフリカのガーナに派遣されています。ガーナの真ん中ら辺にあるのどかな田舎の高校で、コンピュータの授業を担当しています。


by エスパー

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ガーナその370

今日は我らがICTの期末試験日。
ガーナその370_b0207724_2153064.jpg


・・・にもかかわらず、

試験監督を任されるようなこともなく、いつものように特にすることが無い朝。


しょうがないので校内をウロウロしていたら、数学の先生に呼び止められて、

「テストの問題用紙を作るのを手伝ってくれ。ヒマだよな?」とのこと。


まあ、ヒマそうに見えたんでしょうね。

でも、その読み、実は大当たりなんですよ。


というわけで、二つ返事でOKして、お手伝いスタート。

印刷した紙を順番に並べて、キレイに揃えて、ホチキスで留めて、の繰り返し。

本当に気の遠くなりそうな、単純で単調な作業。


そして作業が半分ぐらい進んだとき、事件は起きました。


教室内は暑いので、屋外に机を並べて作業していたのですが、

ちょっと風が出てきたかな、と思った次の瞬間、

みるみるうちに空が黒一色に染まっていき、

こりゃヤバイと思う間もなく、まるで漫画のような大嵐が発生。


そしてその風に乗って、一学年500人×8ページの問題用紙は、

ガーナの大空に高々と舞い散ったのでありました。


それはそれは、まるで季節外れの桜吹雪のような光景でしたとさ。





そして午後。


ちょいと体調がすぐれなかったので病院に行こうと思い、

雨が止んだのを見計らって、任地のステーションへ歩いて移動。


停まっているルータクのドライバーに声を掛けたら、

「俺はドロッピングでしか行かん」の一点張り。
※ルータク・・・ルートタクシー。一定のルートを走る乗合タクシー。料金は一律。
 ドロッピング・・・いわゆる普通のタクシー。料金は交渉制で、ルータクよりは割高。


いやいや、おいらもこの街に住んで早や1年。

さすがにこれが病院行きのルータクだってことぐらい知ってるって・・・。


なんで病人を騙したりしてまで、拝金主義を貫こうとするかなあ?


そこから病院までは一本道で、歩いたとしてもたかが知れてる(30分ぐらい)ので、

このままではラチが明かないと判断し、軽くキレてからその場は退散。


そしたら案の定、歩いている途中、その一本道でバッタリ再会。


ヤツは追い抜きざまに「ヘイ、チャイニーズ×××!」とよく分からない罵声を浴びせながら、

一杯の乗客とともに走り去っていきました。


ああもう、任地でこういうのに出会うと普段以上に腹立つわぁ・・・。

まあでも、これがアシャンティですよ。



それにしても、ひとりで病院に行く時にいつも思うのは、

訓練所で病気になった際に使える英語の勉強しといてよかったな、ってこと。


「腎盂炎」とか「膀胱炎」なんて、普通に英語の勉強するだけじゃ分かんないもんね。


でも、本当は、病院になんてお世話にならない生活を送れるのが一番なんだろうけどね・・・。
ガーナその370_b0207724_21554043.jpg

by ito_akihiro | 2012-04-02 23:59 | ガーナ1204